医療法人やわらぎ会は、昭和63年5月、北海道の道南地区で初めての麻酔科・ペインクリニック科を標榜した診療所「山谷医院」を函館市本通に開院しました。
平成2年に入院ベッド数19床を有する診療施設を函館市柏木町に新築移転し、現在に至っています。
さらに、平成13年11月、「山谷医院はこだてペインクリニック」と名称を変更し、上磯町追分に外来専門(無床)の診療所「山谷医院かみいそペインクリニック」を開設し、診療を開始しました。
両診療所の連係を密にして、より地域に密着したペインクリニック診療を目指しています。
ペイン(pain)は痛み、クリニック(clinic)は診療所を意味します。ペインクリニックとは、疼痛(トウツウ)外来ともよばれ、痛み診断と治療を専門とする診療科のことです。

局所麻酔薬を神経の周囲に注射する神経ブロック治療を中心として、慢性の頭痛、顔面痛、首や肩の痛み、その他さまざまな痛みの治療をします。また、顔の麻痺や四肢の血行障害、アレルギー性鼻炎などのように、痛みがなくても神経ブロックが有効な病気の診断や治療も行っています。
したがって痛みのある方はすべて対象となりますが、これらの病気の原因は複雑なことがあり、他科と協力しながら総合的な診断治療をしていきます(原疾患によっては当院での治療ができないこともあります)。

当院では神経ブロックやほかの手段(低周波治療)などを用いて痛みの治療を行っています。また、神経ブロックには局所の血流改善作用があり、痛み以外の患者さんも当院での治療対象になります。
痛みの診断には十分な問診、理学検査が重要ですが、これだけでは痛みの原因を見つけることはできないことも多くあります。

当院では、積極的にMRIを用いて痛みの原因を検索しています。MRI施行患者さんのほとんどに痛みの原因であろう異常所見が認められています。痛みの強さと画像所見の重症度に相関があるわけではありませんが、痛みの治療法の選択や痛みの予後予測には確実な診断が必要です。また、理学所見と痛みの訴えが一致しないときなどはMRIを速やかに行い、予期できない痛みの原因を見つけられることもしばしばあります。